取扱鋼材

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  • SUS420J2

  • SUS420J2

    SUS420J2とは、マルテンサイト系ステンレスで耐食性は一般の焼入鋼よりは優秀ですが、オーステナイト系ステンレス、フェライト系ステンレスおよび析出硬化系ステンレスよりは炭素(C)含有量が高いため劣ります。 13クロムの基準型で、焼入れ後の硬さが高い材料です。炭素の割合が高く、錆が出やすいためにイメージとしては鉄寄りのステンレス鋼といった材料です。 SUS420J1よりも焼入れ後の硬さが高いステンレス鋼材です。

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用途
シャフト、刃物、医療器、ノズル、バルブ
代表成分

SUS420J2は、クロム(Cr)を12.00~14.00、炭素量(C)を0.26~0.40を含むマルテンサイト系ステンレス鋼です。

SUS420J2 C Si Mn P S Ni Cr
成分値 0.26~0.40 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030以下 0.60以下 12.00~14.00
機械的性質

SUS420J2の焼きなまし状態での硬度は、硬度(HB):235以下です。

焼きなまし硬度
235以下
加工性・特性
材質特徴としては、SUS440Cには及ばないが、焼入れ後に高い硬度を得ることが可能です。 加工特性は比較的硬度が高い為、切削性はやや悪いです。 焼入れ後の加工を行う場合、硬度が高まるため加工が困難になります。研削加工を行う際は砥石の吟味が必要です。 その為、逆にカミソリ刃やカッター刃などの各種刃物には適し、焼入れにより高硬度を得ることが出来る材料です。 圧延と熱処理により、炭化物粒径を細かくコントロールすることで、焼入れ性や耐摩耗性、そして刃付け加工性に優れた材料です。

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