取扱鋼材
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SNC415
SNC415は、「JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」に規定されているニッケルクロム鋼の一種です。 焼入性を保証された「JIS G 4052 焼入性を保証した構造用鋼鋼材(H鋼)」にも規定されておりますが、その場合”SNC415H”と鋼材名の後ろに”H”がつきます。 肌焼鋼であるため、焼入れ・焼戻しの焼戻し後は空冷を行います。硬度はHBWで235~341です。 比重:7.85。JISの旧名は”SNC21”です。
- 用途
- ピストン、ピン など
- 代表成分
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SNC415は、炭素量(C)を0.12~0.18、ニッケル(Ni)を2.00~2.50、クロム(Cr)を0.20~0.50を含むニッケルクロム鋼です。 また、「JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」の規定成分値と「JIS G 4052 焼入性を保証した構造用鋼鋼材(H鋼)」の規定成分値は若干異なりますが、下記には「JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」の規定成分値を記載しています。
SNC415 C Si Mn P S Ni Cr 成分値 0.12 ~0.18 0.15 ~0.35 0.35 ~0.65 0.030以下 0.030以下 2.00 ~2.50 0.20 ~0.50 - 機械的性質
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SNC415の機械的性質は、硬度(HBW):235~341、引張強さ780N/㎟以上、伸び17%以上、絞り45%以上、シャルピー衝撃値88J/㎠以上です。
引張強さ N/mm2 伸び % 絞り % シャルピー衝撃値 J/㎠ 硬さ(HBW) 780以上 17以上 45以上 88以上 235~341 - 加工性・特性
- SNC415の切削性は、S45Cと比較した場合、ニッケルとクロムが含有されている分、粘り強くなり、多少切削性が劣ります。 加工し辛い場合は、切削し易いように焼きなましを行います。 また、熱処理としては、肌焼鋼であるため、浸炭焼入れを行う場合が多いです。
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