取扱鋼材
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SNCM420
SNCM420は、「JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」に規定されているニッケルクロムモリブデン鋼の一種です。 焼入性を保証された「JIS G 4052 焼入性を保証した構造用鋼鋼材(H鋼)」にも規定されておりますが、その場合”SNCM420H”と鋼材名の後ろに”H”がつきます。 肌焼鋼であるため、焼入れ・焼戻しの焼戻し後空冷を行います。硬度はHBWで293~375です。 比重:7.85。JISの旧名は”SNCM23”です。
- 用途
- 大型歯車、ころ軸受 など
- 代表成分
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SNCM420は、炭素量(C)を0.17~0.23、ニッケル(Ni)を1.60~2.00、クロム(Cr)を0.40~0.60、モリブデン(Mo)を0.15~0.30を含むニッケルクロムモリブデン鋼です。 また、「JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」の規定成分値と「JIS G 4052 焼入性を保証した構造用鋼鋼材(H鋼)」の規定成分値は若干異なりますが、下記には「JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」の規定成分値を記載しています。
SNCM420 C Si Mn P S Ni Cr Mo 成分値 0.17~0.23 0.15~0.35 0.40~0.70 0.030以下 0.030以下 1.60~2.00 0.40~0.60 0.15~0.30 - 機械的性質
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SNCM420の機械的性質は、硬度(HBW):293~375、引張強さ:980N/㎟以上、伸び:15%以上、絞り:40%以上、シャルピー衝撃値:69J/㎠以上です。
引張強さ N/mm2 伸び % 絞り % シャルピー衝撃値 J/㎠ 硬さ(HBW) 980以上 15以上 40以上 69以上 293~375 - 加工性・特性
- SNCM420の切削性は、S45Cと比較した場合、ニッケルとクロム、モリブデンが含有されている分、粘り強くなり、多少切削性が劣ります。 加工し辛い場合は、切削し易いように焼きなましを行います。 また、熱処理としては、肌鋼鋼であるため、浸炭焼入れを行う場合が多いです。
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