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ステライトについて

●ステライトってそもそも何?

30%前後のクロムと4〜14%のタングステンを添加したコバルト合金。

耐熱性、耐摩耗性、耐腐食性、耐酸性などを兼ね備えた万能な金属です。

 

●用途は?

炭素鋼やステンレス鋼などのFeベースの合金では耐えられない過酷な環境で使用されています。

例えば、高温高圧バルブのシート部分や鋼材を製造する圧延ロールなどの高温で耐摩耗性が必要な部品に使われています。

 

●様々な製造法

あまり見慣れないステライトという合金ですが、実は様々な製造方法があります。

その製造法を7種類 ご紹介します!

①鍛造

2500トンプレスで叩いてニアネットシェイプに成形します。

②鋳造

コバルト規制などで鋳造できる企業も限られておりますが、鋳造にて製造可能です!

③ロストワックス

コバルト規制などで鋳造できる企業も限られており、形状によりますが、精密鋳造可能です!

④遠心鋳造

国内でほぼ対応不可ですが、特定サイズに限り対応可能です。

⑤肉盛

全てステライトにすると高価となるので、必要な部分のみにステライトを溶着させてステライトの特性を付与します。

⑥溶射

こちらも部分的にステライトを溶射コーティングします。肉盛との違いは、母材とコーティングした皮膜とが溶け込みあっているかどうかです。

⑦丸棒

ステライト6番に限り日立金属(株)様が製造しております。

 

●適した材料取りをしよう

レアメタルであるコバルトを多く含有するステライトは、炭素鋼やステンレス鋼と比べると大変高価な素材です。経済的にムダの無い様に材料取りを最適化しましょう。

(株)阪神メタリックスは、材料業者だからこその視点でメーカー様にも材料取りの観点でご提案することが多くあります。 1キロ違うだけで数万円異なるステライト。材料取りを見直すだけで、大きなコストカットが実現します。ご検討の際はお声掛けください。

阪神メタリックス