取扱鋼材

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  • SUS321

    SUS321は、「JIS G 4303 ステンレス鋼棒」に規定されているオーステナイト系ステンレスです。 SUS321とは、SUS304に、炭化物安定元素のチタン(Ti)を添加にすることより、粒界腐食や耐食性に安定した性質を持たせた鋼材です。 SUS321の硬度は、固溶化熱処理状態でHB:187以下です。比重は7.93。

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用途
化学、製紙、染料、肥料工業 など
代表成分

SUS321は、クロム(Cr)を17.00~19.00、ニッケル(Ni)を9.00~13.00、チタン(Ti)を含有炭素量の5倍以上、炭素量(C)を0.08以下を含むオーステナイト系ステンレス鋼です。

SUS321 C Si Mn P S Ni Cr Ti
成分値 0.08以下 1.00以下 2.00以下 0.045以下 0.030以下 9.00 ~13.00 17.00 ~19.00 5×C%以上
機械的性質

SUS321の固溶化熱処理状態での機械的性質は、硬度(HB):187以下、耐力:205N/㎟以上、引張強さ:520N/㎟以上、伸び:40%以上、絞り:50%以上です。

耐力 N/mm2 引張強さ N/mm2 伸び % 絞り % 硬さ(HB)
205以上 520以上 40以上 50以上 187以下
加工性・特性
SUS321の加工性は、SUS304と比較して、チタンが含有されている分、被削性は劣ります。 切削性としては、SUS316程度でしょう。 SUS321は、チタンが添加されており、耐粒界腐食性に優れています。 粒界腐食とは、ステンレス鋼を約500~800℃に加熱すると結晶粒界にクロム炭化物(Cr23C6)が析出し、粒界腐食により耐食性が悪化することですが、SUS321は、チタンを添加し、チタン炭化物を析出させることで、クロム炭化物の析出を抑え、耐粒界腐食性を向上させています。 400~900℃の腐食条件で使われる部品、高温用溶接構造品によく使われます。

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